診療案内
一般診療
当院では地域の動物病院として全般的な内科診療を行っております。消化器内科、泌尿器内科など、対象とする臓器ごとに専門科に分かれており、それらの領域以外をカバーする診療科として一般内科は位置づけられています。動物たちは人間と違い自分の症状を訴えることができないため、体調不良の原因がどの臓器にあるのか正しく見極め、適切な検査や治療を行っていきます。
ペットにこんな症状はありませんか?
- 元気がない・食欲がない
- 水を多く飲む
- 性格の変化・発作・頭が傾く・目が揺れる
- 下痢・便秘・嘔吐
- 皮膚がかゆい、赤い、毛が抜ける
- びっこを引く
- 血尿・頻尿・尿が出ずらい
- 呼吸が苦しそう・咳が出る
診療の流れ
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いつ頃からどのような症状に気付いたかを些細なことでも詳しくお聞かせください。
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基本的な身体検査に加えて、症状に合わせた検査を診察台の上で行います。
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病気の診断に必要な検査を行います。血液検査や尿検査、など単一あるいは複数の検査を組み合わせて行います。
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問診、身体検査、臨床検査を総合的に評価し、病気の診断と治療の選択肢をお伝えし、飼い主様と治療の方針を決めていきます。
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決定した治療方針に基づき、実際に治療を行います。
各種予防
予防接種について
予防接種で来院される場合、さかのぼって1週間前から体調が良くて、元気・食欲があり、嘔吐や下痢がない状態、体調が良いです。なるべく午前の診察にご来院をお願いします。もし午後の診察でご来院される場合、17時までにご来院して下さい。予防接種をした後は、ワクチンアレルギーで顔が腫れたり、嘔吐がないか、気をつけて観察して下さい。何か変わったことや気になることがありましたら、病院にご連絡ください。
ワクチン接種について
今までのワクチン接種の証明書をご一緒にご持参下さい。ワクチンアレルギーのある動物の予防接種については、受付でその旨をお伝え下さい。ワクチン接種後に、まれにワクチンアレルギー(顔の腫脹、嘔吐や下痢といった症状)がでることがあります。ワクチン接種後は、2,3日気をつけて観察して下さい。なるべく午前の診察時間にご来院をお願いします。午後のワクチンの受付は17時で終了です。どうぞ時間に気をつけてご来院下さい。
混合ワクチンの接種
当院では、猫は3種の混合ワクチンを、犬は5種もしくは6種の混合ワクチンを基本としています。しかしながら混合ワクチンの接種には少なからず副作用のリスクも伴います。稀に接種した後にアレルギー症状(急性ではアナフィラキシーで倒れたり、1,2時間後に目の周りや顔全体腫脹したり)が出ることがあります。それでも、予防接種を薦めるのは、混合ワクチンを接種している場合、実際に感染症に罹患した時のリスクが低いと考えられています。ワクチン接種の回数を減らすため、費用は掛かりますが、抗体検査をしてから、ワクチンを打つか、という選択もあります。
ワンちゃんのワクチン
・犬ジステンパー
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬伝染性肝炎
・犬パラインフルエンザ
・犬パルボウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
・犬レプトスピラ病(カニコーラ)
ネコちゃんのワクチン
・猫ウイルス性気管支炎
・猫カリシウイルス感染症候群
・猫汎白血球減少症
・猫クラミジア病
・猫白血球病ウィルス感染症
フィラリアの予防
フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。犬の場合、フィラリア虫体は心臓や肺動脈に寄生します。咳、息切れ、疲れやすいなどの症状がみられます。重症の場合、フィラリアが心臓の弁や腱索にからみ、犬は吐血して死亡することもあります。フィラリアは蚊の発生する時期に合わせて、この地域では5月末から11月末まで注射や飲み薬等の予防が必要です。猫の場合、フィラリアに感染すると咳、息切れ、嘔吐や食欲不振などの症状がみられ、突然死することもあります。
フィラリアは予防すれば100%防げる病気ですので、いつまでも健康で過ごせるようしっかりと予防を心がけてください。
ワンちゃんのフィラリア予防薬
- チュアブル(お肉タイプ)
- 錠剤(お薬タイプ)
予防期間は4月~12月の間で、月に1回の投薬をします。
ネコちゃんのフィラリア予防薬
- スポットタイプ
予防期間は4月~12月の間で、月に1回の投薬をします。
ノミ・マダニの予防
ノミ・ダニ対策は月に1回のお薬(スポット製剤またはチュアブルタイプの食べる薬)をおすすめしております。ノミがペットを吸血することでアレルギー性皮膚炎を起こしたり、時には、ノミが人に咬みつき、めちゃうちゃ痒くなることもあります。マダニに吸血されると、赤血球に寄生するバベシアが媒介されて、黄疸や貧血の症状が現れます。最悪の場合死に至ることがあります。
大切なペットをノミやマダニから守るには、草木の多い所を避けて、しっかりと予防薬を使って予防することが重要です。
狂犬病ワクチンの接種
生後90日以上の犬を飼育する方は「狂犬病予防法」という法律により年1回の予防接種と、犬の登録、登録時に交付される「鑑札」および注射時に交付される「注射済票」を犬に着けておくこと、が義務づけられています。狂犬病が発生していない国は世界でも非常に少なく、日本の周囲は狂犬病が発生している国ばかりです。あらゆるホ乳類に感染する狂犬病は、発症してしまうと犬も人もほぼ100%死に至るとてもこわい病気です。野生動物に感染することもあり、侵入ルートがわからずいつ狂犬病が発生してもおかしくありません。当院では通年狂犬病ワクチンの受付をしています。春の集団接種の時期を逃してしまった場合は、どうぞ当院で予防して下さい。
去勢・不妊手術
去勢・不妊手術について
健康なのに手術をすることに抵抗がある飼い主さまや、自然のままにとお考えになる飼い主さまもいらっしゃると思います。自然に起こる発情期は、相手を求めて自由に行動できることもなく、我慢するしかあえりません。
去勢・不妊手術は、想定外の妊娠を防ぐことができ、ホルモンに関連した病気(男の子なら前立腺や肛門周囲腺の病気、女の子なら乳腺や子宮卵巣の病気)を予防することができまます。また、発情に伴うストレスから解放されるというメリットもあります。
発情によるストレスを無くなることで、健やかに長く暮らすことが出来ます。
去勢・不妊手術は飼い主さまが必ず向き合わなければならない問題の1つです。ぜひご検討ください。
メリットとデメリット
オスのワンちゃん・ネコちゃんの去勢手術
メリット
望まない妊娠の防止ができる
病気の予防になる
・ワンちゃんの場合… | 前立腺肥大、会陰ヘルニアなど |
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・ネコちゃんの場合… | ケンカによる猫白血病、猫エイズなど |
トラブルの防止
- ・攻撃性が抑えられることで、他のペットとのケンカを防止する
- ・むだ吠えを抑える
- ・マーキングが減少する
デメリット
太りやすくなる
メスのワンちゃん・ネコちゃんの不妊手術
メリット
望まない妊娠の防止ができる
病気の予防になる
・ワンちゃんの場合… | 子宮内膜症、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍など |
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・ネコちゃんの場合… | 交尾やケンカによる猫白血病や猫免疫不全ウイルスへの予防効果が期待が出来る。 |
トラブルの防止
- ・発情期のイライラを抑えることで、色々な問題行動を防止する
デメリット
太りやすくなる
手術時期について
生後6か月以降
初めの発情前(生理前)の時期に手術を行うことで乳腺腫瘍の発症を高い確率で防ぐことができます。
手術の流れ
一般外科
去勢や不妊手術でも術前に胸部レントゲン検査を実施して、胸腔の状態を確認しています。短い麻酔でも必ず気管チューブの挿入にて気道を確保しています。各手術においてオートクレーブで滅菌した器具を用いて手術をしています。外科手術での不明な点や不安な点がありましたら、お気軽にご質問をして下さい。
検査について
症状により以下の検査を行い、状態を把握します。
- 全血球計算
- レントゲン検査
- 超音波検査
手術について
主な手術は以下のようなものがあります。
- 去勢・不妊手術
- 帝王切開
- 子宮蓄膿症のための卵巣子宮摘出術
- 歯科処置
- 消化管内異物の摘出術
- 肛門周囲腺腫の切除術
- 膀胱結石のための膀胱切開術
- 雄猫の尿閉のための会陰尿路術
- 臍ヘルニアの修復術
- 鼠経ヘルニアの修復術
- 会陰ヘルニアの修復術
- 皮膚腫瘍の切除術
- 慢性外耳炎で外耳道が肥厚閉塞のための外耳道切開術
歯科診療
愛するワンちゃん・ネコちゃんの歯は健康ですか?当院では予防歯科と歯科の治療に力を入れており、歯の健康を保つための予防について指導をしております。愛犬、愛猫のお口や歯についてのお悩みはぜひご相談ください。
当院では歯磨き教室を無料で開催しています。(完全予約制)
ペットのこんなお口や歯の悩みございませんか?
- 口が臭い
- 歯が折れた
- 乳歯が残っている
- 口内炎
- 食べ方が変、痛がる
- 歯がぐらついている
- 口の中や顔が腫れた
- 歯並びが悪い
- くしゃみや鼻水
- その他のお悩み
歯科指導について
当院ではおうちでできるデンタルケアをアドバイスしております。
自宅でペットのデンタルケアをしたほうがいいって聞きますが、ブラッシングをどうやって良いのかわからない、、、ペットが協力的でなく、上手く磨けない、、、そう言ったお悩みの方は、ぜひ毎週火曜日に開催している歯磨き教室にご参加ください。最初は慣れないと思いますが、少しずつステップアップして、家で楽しくデンタルケアができるようにて頑張りましょう。
天満動物病院の歯磨き教室
毎週火曜日13:00から【場所】天満動物病院
事前登録による完全予約制 (スタッフにお問い合わせください。)
健康診断のご案内
~大切な家族の一員のために~
「うちの子はよく食べているし・・・・・大丈夫」と思っていても小さな病気が始まっている事はあります。不調を言葉で伝える事ができない愛犬・愛猫の健康状態を定期的に把握しておくことはとても大切な事です。「トボトボ歩く、、痩せてきた、、でももう年だから・・・・仕方ない」と諦めないで下さい。
高齢期の慢性疾患でも早期に発見して、上手に付き合っていきましょう。
検査のご相談はお気軽にどうぞ。
クイックコース | スタンダードコース | コンプリートコース | |
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対象 | 1~6歳までの健康状態に不安のない子にお奨めです。 | 7歳以上の中・高齢の子にお奨めです。 | 全身状態を最も詳しく把握できます。※コンプリートコースは予約が必要です。 |
一般身体検査 | ● | ● | ● |
血液検査 | ● | ● | ● |
尿検査 | ● | ● | ● |
便検査 | ● | ● | ● |
レントゲン検査 | ● | ● | |
腹部超音波検査 | ● | ||
オプション |
一般身体検査や血液検査の結果、下記検査をおすすめすることがございます。
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- 一般身体検査
- 視診・触診・聴診を行います。
- 血液検査
- 血算・血糖値・肝障害・腎障害・コレステロール・カルシウム濃度を評価します。
- 尿検査
- 尿糖・尿たんぱく・細菌の有無・PH・尿比重を評価します。
- 便検査
- 細菌バランス・寄生虫の有無を確認します。
- レントゲン検査
- 各臓器をレントゲン撮影により評価します。
- 腹部超音波検査
- 肝臓・膵臓・脾臓・膵臓・副腎・泌尿器・生殖器の形態や血流を超音波撮影により評価します。
- 心臓超音波検査
- 心臓の形態や機能を評価します。
- 甲状腺ホルモン測定
- 老齢犬⇒低下により倦怠感・高コレステロール・脱毛などの症状が起こります。
老齢猫⇒上昇により被毛・血圧・性格の変化をもたらします。
- ウイルスチェック
- 猫エイズ・白血病ウイルスの抗原・抗体を調べます。
- 眼科検査
- スリット・眼圧測定により白内障や緑内障を調べます。
ペットホテル
ご利用のステップ
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お電話、もしくは当院の受付にてご利用日時をご予約ください。
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大切なワンちゃん・ネコちゃんをお預かりいたします。
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飼い主様に会えるまでお利口さんにしていたワンちゃん・ネコちゃんたちをたっぷり褒めて上げてください。
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またのご利用をお待ちしております。
ご利用料金について
宿泊 | 1泊2日 3,300円から 犬種や体重により変わります。 |
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一時お預かり | 2,200円から |